2020年 自粛の岩戸をこじ開ける

この年、新型コロナ感染が広まった影響で祇園祭は巡行などがなく、規模を縮小して行われることになりました。(翌2021年も同様でした。) KAIKAで創作中の演劇やダンス作品も、そのほとんどが、公演中止・延期を余儀なくされました。 公演やお祭りが開催できない期間も、できる限りのことで、まちの賑わいをつくっていく試みを行うことにしました。

春〜夏にかけて


※これらの活動には、「舞台芸術を未来に繋ぐ基金」のご支援を頂きました。

ユニット美人の岩戸山ミステリー

KAIKAで活動するユニットの一つである「ユニット美人」が、映像作品を創作。古事記を題材にした映像作品・オンライン講座風コント 『笑ひたまひ鎮めたまへ2020』と、続編のミステリードラマ『岩戸山ミステリー』をオンライン配信しました。

戯曲を味わう~大石Dの勉強会~

KAIKAでこれまでから定期的に、戯曲に書かれている歴史や、文化、作者の背景を知ることで、戯曲をもっと楽しく読む(味わう)ため の勉強会が行われていました。2020年7月はお祭りの時期に合わせて、古事記の神話と、古事記に纏わる戯曲・ごまのはえ氏(ニット キャップシアター)の『ピラカタ・ノート』を味わいました。

岩戸山 秋の賑わいフェス

秋には、近隣のホテルにも協力いただき、複数の施設を会場に同時開催の「秋の賑わいフェス」を行いま した。

「童舞」上演@We baseラウンジ

・オープニングアクト:黒木陽子(劇団衛星/ユニット美人)&由良渓花

・童舞(わらべまい)「岩戸山こどもカミあそび」
・篠笛演奏 玲月流初代篠笛奏者:森田玲 共演:林宗一郎、森田香織

岩戸山反物を使った展示会@IMU HOTELロビー

空間装飾:大阪工業大学 建築計画研究室
雑貨展示:大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 空間デザイン学科

プロダクトデザイン研究

朗読劇「天岩戸神話」

イベント期間中、KAIKAアソシエイトカンパニーである「ソノノチ」は、限定の特別グッズ・朗読劇 「天岩戸神話」を製作。各会場でオリジナルグッズの出張販売を行いました。



企画・コーディネート:植村純子(劇団衛星/KAIKA) 

協力:岩戸山ソーシャル寄町

2021〜2022年 

私たちの「国生み」の物語

古事記「国生み」に神話を題材にした、短編演劇作品『Our Land』創作・上演。
大原渉平(劇団しようよ)が脚本を、西井桃子(ツクネル tsukuneru)が演出を担当。出演者・その他スタッフも、KAIKAにゆかりの深いメンバーでこの上演を行いました。

当初、2021年9月に公演を予定していましたが、コロナ感染拡大により延期となり、2022年7月、3年ぶりに宵山や山鉾巡行が行われる祇園祭 の時期に合わせて、無事に、上演を行うことができました。


ソーントン・ワイルダー『わが町(Our Town)』をオマージュして、進行役(舞台監督)によって語られる物語は、イザナギとイザナミが国を 生んでいく日本の創世神話を元にしつつ、それを現代劇にアレンジした作品で、日本にとどまらない、世界を考える、今の私たちの「国生みの物 語」になりました。

アマノウズメ企画『Our Land』

2022年7月2日(土)~3日(日) 
会場:KAIKA

作:大原渉平(劇団しようよ) 
演出:西井桃子(ツクネル tsukuneru) 

出演:藤原美保(ソノノチ) 、佐藤真、河合厚志

舞台監督:脇田友(スピカ) 
プロデューサー:植村純子(劇団衛星)




主催:一般社団法人フリンジシアターアソシエーション
文化庁「ARTS for the future!2」補助事業

http:///www.ftas.info/ourland/

※フライヤーデザイン:大原渉平
※公演記録写真撮影:脇田友

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